magazine50
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構造の変革による輸送需要の高度化。多様化等物流をとりまく環境も大きく変化してまいりました。平成2年12月に施行された物流二法の改正により事業の免許制から許可制へ、運賃の認可制から届出制への規制緩和策は過当競争と運賃水準の低下を招く結果となっております。さらに、バブル崩壊後の景気低迷に加え、軽油引取税の増税、高速道路料金の数次にわたる引き上げ、労働時間週40時間の達成、物流経費切下要請への対応等トラック業界の経営環境は極めて厳しい状況下におかれています。こうした情勢に対応していくためには、原価意識の高揚と、輸送の効率化をはじめ経営基盤の強化を図るとともに、社会ニーズ対応型構造改善事業に取組み、業界自らの活力と創意工夫による体制を整え、近代化を推進していく必要があると考えます。昭和51年に運輸事業振興助成交付金制度が創設され、近代化の促進、輸送サービスの改善、事故防止対策の促進、低公害車の導入を含む環境問題への対応をはじめ老朽化した研修センターの改修も完了することができました。また、平成7年1月17日早朝突如発生した阪神・淡路大震災においては被災地への救助物資輸送のため多くのトラックが出動したことは記憶に新しいところであります。私どもは協会創立50周年を契機として、さらに結束を固め、英知を結集し厳しい経営環境を克服し、交通安全、労災事故防止対策にも積極的に対処し公共事業としての重要性と使命をさらに自覚し、社会との共生を図りながら業界の発展と地位向上に総力を結集していかなければならないと決意を新たにしているところであります。最後に関係各位の一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げますとともに、会員各位のますますのご繁栄を祈念しまして、ごあいさつと致します。社団法人 京都府トラック協会銀→十日熟養松

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