magazine50
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50周年を祝し更なる飛躍を社団法人 京都府自動車会議所会長秋深き候、社団法人京都府トラック協会におかれましては、昭和22年京都府貨物自動車運送協会として発足以来、ここに50周年の佳節を迎えられ、その道程を回顧し先人の偉業を偲んで、21世紀に向け更なる飛躍を期されますことは、まことに意義深く慶賀にたえないところであります。顧みますと、前身の京都府貨物自動車運送協会は、戦後わが国が荒廃と混乱の悪条件の時代に創立をみたもので、その後貨物輸送事業は、幾多の苦難の道を乗り越えて輸送の使命と民生の安定に貢献され、今日における輝かしい日本を築きあげる一翼を担ったのであります。幸いにも京都は戦火をまぬがれたため取り組みは早く、産業の隆昌に伴い貨物輸送の需要が増大する中で、昭和30年に法人格取得を、また昭和39年には現在の会名に改称されたのであります。以後、近代化促進対策、経営安定対策、輸送秩序対策、交通安全対策、福利厚生対策、税制対策等々、広範多岐に亘る問題を時勢に即した適切な対応により逐年会員の増加がみられ、現在では40年当時と比べ246社増の812社に及ぶ会員を擁するに至り、大協会としてのゆるぎない地盤を確立されたものであります。これは、偏に歴代会長をはじめ、役員の方々や会員皆様の団結と事業に対する尊い汗の結晶によるものであり、ここに深い敬意を表する次第でございます。近時の貨物輸送を取り巻く環境は、景気低迷による輸送量の伸び悩みに加え、規制緩和問題や排気ガスによる公害対策、あるいは労働時間短縮への対応など、極めて厳しい状況下にありますが、引き続き貴協会の崇高な目的にそって、一段と結束を強め英知を結集されて、公共事業としての使命達成に向け精進を重ねられますよう念願してやみません。最後に、創立50周年の輝ける伝統のもと、更なる適応力によってますますのご発展を遂げられることを祈念申し上げ、併せてわれわれ自動車業界関係諸団体に対しましても、一層のご指導とご支援を賜りますよう、お願い致しましてお祝いの言葉といたします。

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