magazine50
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50周年を祝して京都労働基準局長和口信五社団法人京都府トラック協会が設立されて以来、歴代会長並びに関係各位のご熱意の下に隆昌発展、業績を重ねられ、めでたく50周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げますとともにその記念事業の一つとしてここに「50周年記念史Jを発刊される運びとなりましたことをお慶び申し上げます。貴協会が設立された昭和22年当時は、かってわが国が経験したことのない占領下で、未だ戦後の混迷期にあり、現在の自動車輸送全盛の到来など想f象のできない、業界にとって厳しい世相であったかと存じます。そのような中で業界発展の礎として協会設立にあたられた先達の卓見とご努力に先ず敬意を表する次第であります。爾来、50年、自動車輸送は、わが国経済の発展とともに拡大し、今日の輸送体系の中心的立場を占めるに至った訳ですが、貴協会もまた、業界の発展とともに会員事業場の拡大を図られ、比類のない組織率と積極的事業展開により、揺るぎのない確固たる組織として広く地域社会に貢献されていますことにまた敬意を表するものでありますc私どもも貴協会と同じく本年、労働省設置並びに労働基準法施行50周年の大きな節目の年を迎え、「安全かつ健康で豊かさが実感できる勤労者生活の実現」に向け、決意も新たに労働基準行政の各施策を展開しているところであります。貴協会と労働基準行政は、お互いの50年の歩みの中で労働条件の維持、改善さらには労働災害防止に手を携えてきたところであります。しかしながら、本年4月に全面移行した週40時間労働制への対処を始めとする労働時間対策には、今後一層の努力が求められるところであり、また、多発しています交通労働災害についてもかけがえのない生命を守る対策として、一層の取組の求められるところであります。貴協会並びに貴協会が母体として設立されています陸上貨物運送事業労働災害防止協会京都府支部がこれら対策に今後とも積極的にお取組いただき、業界の健全な発展に向け、新しい歩みを力強く踏み出されることに大きな期待をお寄せするところであります。末筆ながら、貴協会の21世紀に向けてのますますのご発展をお祈りいたします。

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