magazine40
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40周年を祝う京都姉金隆 弘この度、貴協会におかれては設立40周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。会員事業場の皆様とともに大いにお祝をしたいと存じます。また、永い歴史を造りあげてこられた歴代の会長及び役職員の方々に対し、心からなる敬意を表します。40年前の昭和22年当時は、戦後の経済復興が至上命題となっており、鉄道省の経営する国有鉄道を初めとして鉄道の復旧が特に重要視されていた時代であったと思われます。そのような情勢の中で、今日見られるような自動車輸送全盛の時代を夢見つゝ、業界の発展に力を合せて取り組もうとされた先達のご熱意を思いますとき、非常に大きな感動を覚えるとともに、その夢が実現した現在、関係者のお喜びはいかばかりかと心からお慶びを申し上げることろです。現在の協会自体とされましても、他にあまり例をみないほどの高い業界組織率を誇っておられますが、その組織率こそ貴協会の力強い行動力の源泉と考えられ、これまでさまざまな成果を挙げてこられた貴協会の活動がそのことに負っていること極めて大きいものがあります。その行動力に非常に高い社会的評価を受けておられることに対しても改めて敬意を表するものであります。ところで、貴協会と労働基準行政とは、特に安全衛生の問題と自動車運転者の労働時間の問題とに関して従来からいろいろと連絡して参っております。安全衛生関係では労働災害防止団体法に基づいて設立されている「陸上貨物運送事業労働災害防止協会」京都府支部の実質的な母体として非常なご貢献をいただいているとともに、労働時間関係でも貴協会の役職員の方々に労働大臣から「自動車労務改善推進員」という特別な任務をお願いして、会員事業場などに対する指導・助言をしていただいております。しかしながら、安全衛生の面では今なお傷病の発生が多い業種としてマークされておりますし、労働時間の面でも先般の週40時間労働制を目指す労働基準法の改正に当たり、とりわけ長時間労働などの業種として論議の的となったことはご高承のとおりであります。貴協会が今後の新しい歩みを始められるに当たり、これらの問題に対しても更に強い行動力を発揮していただくよう強くご期待申し上げる次第であります。貴協会の今後のますますのご発展をお祈り申し上げます。基準局長平

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