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67 (2) 「性格」の診断結果の活用 【解 説】 「性格」に関する測定結果と運転の関係は次のとおりです。 「性格」の測定結果と運転の関係 項目 特性 運転との関係 感情の安定性 「いらいらしがち(焦燥的傾向)、すぐかっとなるなどの衝動的ないしは興奮的傾向」、及び「怒りっぽい、すぐしょげるなどの感情的傾向」、そして、「気が変わりやすいなどの意志の不安定な傾向」をみるものです。 ・イライラ運転 ・細かい注意がぬけてしまう ・張り合う運転をしてしまう ・急のつく運転など粗暴運転 ・スピードを出す ・見過ごし、見誤りが多い ・待たされることに不満を示す ・クラクションを鳴らされるといらつく など協調性 「自分本位、自己中心的、協力性の弱さ、共感性の不足等の傾向」をみるものです。 ・譲り合いができない ・ひとりよがりの運転 ・迷惑をかけても平然としている ・目先の損得にとらわれる ・戦闘的、攻撃的 ・相手のことを考えずクラクションを鳴らす ・ルール違反を平然とする ・強引な割り込みをする など 気持ちのおおらかさ 「気持ちがおおらかで、おだやかであるか、それとも、気が小さく過敏でとげとげしいか」をみるものです。 ・せかせかした運転 ・いじっぱりな運転 ・短期ですぐつっかかる ・小さいことに気を取られ、注意が不足する など 他人に対する好意 「疑り深さが強い、人を信じない、警戒心や敵意が強い」、「他人に批判的、攻撃的」という傾向をみるものです。 ・意地悪な運転 ・自分にとって不都合なことは他人のせいにする ・強がりや荒っぽい運転、戦闘的運転 など ポイント 性格は運転のクセにも影響が大きく、なかなか自分で気付きにくいものです。性格面の特性の中でも、感情的な傾向、自分本位で協調性に欠ける傾向などは事故につながりやすいという研究結果が報告されています。事故につながりやすい性格特性が運転に現れないようにする方法について一緒に考え、相談しながら目標を決めることが助言・指導のポイントです。 デジタルタコグラフを活用した運転者のくせの把握 ■デジタルタコグラフ等には、エコドライブシステム(以下、EMS)が付属している製品も多くあります。 EMSは、急発進、急加速に対する警告、運転データ(車速、走行距離、運転時間等)の記録ができます。これにより、燃費の改善等が期待できますが、急発進、急加速などの運転を減少させることで、安全性の確保にもつながります。

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