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38 1.危険物の性状 【解 説】 ① 危険物の種類 輸送する危険物には、次にあげる危険物があります。取扱と運送には注意が必要であることを認識させましょう。 危険物 消防法第1類から第6類(酸化性固体、可燃性固体、自然発火性物質及び禁水性物質、引火性液体、自己反応性物質、酸化性液体)のもの 高圧ガス 高圧ガス保安法の液化ガス、可燃性ガス、毒性ガスなどの高圧ガスのもの 火薬 火薬類取締法の火薬、爆薬、火工品のもの 毒物・劇物 毒物及び劇物取締法の毒物、劇物のもの ② 危険性の有無 輸送する危険物の危険性は、イエローカードにその危険性、有害性が記載されていることを認識させましょう。 危険性 禁水性 水をかけると発火する恐れがあるため、水での消火は厳禁 爆発性 熱、光、摩擦、衝撃で爆発する。発火物から遠ざけ距離を保つことが必要。 可燃性など 低温で引火しやすい 有害性 常温 常温で有害ガスを発生する 加熱時・火災時 加熱・火災時に有害ガスを発生する 水に接触 水に触れると有害ガスを発生する Ⅵ.危険物を運搬する場合に留意すべき事項 本章では、消防法等に基づく危険物の性状について整理するとともに、危険物を運搬する場合の基本的な留意事項などについて整理しています。 指導においては、危険物の性状とともに、取扱方法、積載方法、運搬方法についての留意点を理解させ、運搬中に危険物が飛散、漏洩した場合にどのような事故につながるのかなどを認識させることが大切です。 【指針第1章2-(6)】これを活用! 消防法及び危険物の規制に関する政令等については、総務省のHPにその内容が形成されています。 (http://www.soumu.go.jp/menu_hourei/shoubou.html)指導のねらい トラック輸送においては、危険物運搬を行う場合もあり、危険物としてはどのような種類があり、どのような危険があるのかを理解させておくことが必要です。また危険物の性状による注意事項も把握させておきましょう。 ポイント 危険物に対する正しい知識として、危険物の種類、その危険性、その性状などについて理解することが必要であることを認識させましょう。 また、危険物の性状に合わせた対処方法についても理解させましょう。

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