sidom02
33/108

25② 運行中の荷崩れで生じる場合 ○長いS字カーブや曲がり角などの走行時、また、急ブレーキの衝撃や遠心力などにより、横滑りの荷崩れを発生しやすくなることを理解させましょう。 ○積荷そのものが積付けに対する外装強度を持っていない場合は、型崩れによるに崩れを起こす場合があることを理解させましょう。 ○背が高く重心位置の高い場合は、急ブレーキや遠心力により、転倒する恐れがあること を理解させましょう。 (2) 偏荷重による運転への影響 【解 説】 偏荷重の状態で「急」のつく運転をした場合には、車体に負荷がかかり、横転などの危険を生じます。どのような運転が危険であるのかを認識させましょう。 ○乱暴な急発進によって積荷が滑ることにより、後ろ向きの力がかかります。 ○段差や道路の凸凹は、上下方向に力がかかります。 ○急なカーブでのスピード超過は、大きな遠心力を生み、横方向に力がかかります。 ○とっさの急ブレーキによって積荷が滑ることにより、前向きの力がかかります。 横滑り抑制・横転抑制などの運転支援システム トラックやトレーラの偏荷重等が要因 である横転事故が多く起こっています。 大型車の横転事故は重大事故となる場 合が多く、その対策として、先進技術 による被害軽減のため、横滑りや横転 を検知するEVSCシステムなどの実用 化が進んでいます。 ポイント 積荷が偏ると偏荷重が発生し、車体に特有の負荷がかかります。これを認識し、万が一偏荷重が生じた場合に迅速に察知できるようにし、危険を回避することが必要であることを理解させましょう。 EVSC(Electronic Vehicle Stability Control )

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です