sidom02
32/108

24 1.偏荷重の危険性 (1) 偏荷重の発生要因と危険性 【解 説】 偏荷重は、積荷の積み方や固縛が十分でないために生じる場合、運行中の荷崩れによって生じる場合があります。要因をしっかりと確認させ、偏荷重を防ぐよう心がけさせましょう。 ① 積付け・固縛が不十分で生じる場合 ○左右に偏った積載の場合、カーブ・右左折・坂道などの走行時に横転する危険性があることを理解させましょう。 ○前に偏った積載の場合、下り坂や急ブレーキをかけたときなどに、制動力を減退させる恐れがあることを理解させましょう。 ○後部に偏った積載の場合、ハンドル操作が不安定となったり、発進時や登坂時、踏切通過時などに頭が持ち上がってしまう危険性があることを理解させましょう。 Ⅳ.貨物の正しい 積載方法 本章では、偏荷重や運行中の荷崩れなどが生じないよう、貨物の積載方法、貨物の固縛方法などについて整理しています。 指導においては、偏荷重等を生じないための積載方法の指導とともに、偏荷重等による事故事例などを挙げて、偏荷重や荷崩れが車両に与える影響を構造的に理解させることが大切です。 【指針第1章2-(4)】指導のねらい 積付けの偏りにより、偏荷重を生じ、荷崩れや横転などの事故を招きます。偏荷重がなぜ生じるのか、偏荷重によって運行にどのような危険を及ぼすのかを認識させましょう。 ポイント 偏荷重が発生する要因は、積荷の積み方や固縛が十分でないために生じる場合、運行中の荷崩れによって生じる場合があります。偏荷重により生じる危険性を認識し、偏荷重を防ぐよう心がけさせましょう。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です