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18 ドライブレコーダ、デジタルタコグラフ等を活用しトラックの危険性を認識させる その2 ■ドライブレコーダの映像は、実際のトラック事故 やヒヤリハットの実態がわかることから、具体的 に「何が要因であったのか」「どのような状況で あったのか」「運転者は何を見落としたのか」な ど、事故の危険性の要因を実際の映像で確認させ ることができます。また、デジタルタコグラフの 運行記録などとあわせると、どこでスピードを出 していたのか、ブレーキを踏んだのかなどがわか ります。 ■デジタルタコグラフなどのデータにも、速度の状況や急ブレーキなどの実態などがわかります。運転者の個別指導などにおいては、これらのデータを活用し、具体的な指導を行うことで、運転者の安全運行に対する意識の向上が期待できます。 ■ヒヤリハットの認識とともに、「危険ではないが荒い運転」にもヒヤリハットとなる要素があります。運行データの詳細分析から、自分の運転のくせでどこが改善点なのかを認識させましょう。 車両の警告機能を活用させる ■デジタルタコグラフ等には、ブレーキ信号の取 得により、居眠り時などの特有の速度変化を検 知し、警告音などで運転者に注意を促す機能が ついているものもあります。ヒヤリハットを回 避し、安全運行をサポートするこのような機能 の活用も有効です。 【事例】 カーブでセンターライン上を走行していて、同様にセンターラインをはみ出して走行してきた対向車に接触しそうになったヒヤリハット事例。運行記録から、とっさにブレーキを掛けながらハンドルを左へ切って直進させ、衝突を避けた後、カーブに沿って右に走行したことがわかります。資料提供:㈱データ・テック ドライブレコーダとは…? ドライブレコーダは、事故やヒヤリハットなどに より急ブレーキや衝撃を受けると、その前後の映 像を記録するもので、併せて加速度、ブレーキ などのデータも取得できます。デジタルタコグラ フ同様データ解析が容易です。なお、常時記録が できるものもあり、普段の運転も確認でき、事故 防止につながります。

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