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7② 「貨物自動車運送事業輸送安全規則」(国土交通省) ○輸送の安全に関する省令として、「貨物自動車運送事業輸送安全規則」が定められていることを認識させましょう。 ○この中で、運転者が遵守すべき事項の主なものとしては、以下が挙げられていることを確認させましょう。 ・酒気帯びで乗務しないこと。 ・過積載の事業用自動車には乗務しないこと。 ・積載物は偏荷重が生じないように積載し、荷崩れしないよう適正な固縛を行うこと。 ・踏切内で運行不能となった時は、速やかに列車に対して適切な防護措置をとること。 ・疾病、過労により安全な運転ができない恐れがあるときは申し出る。 ・日常点検を実施し、またはその確認をする。 ・運行前、途中、運行終了時には点呼を受け報告する。 ・運行後、他の運転者と交替するときには、自動車・道路・運行の状況などについて通告する。 ・乗務記録を行う。 ■ 運行前後の点呼 ○運行の開始前と終了後には、運転者は、運行管理者ら点呼執行者による対面の点呼を受けることが義務付けられていることを理解させましょう。 ○運行開始前の点呼では、健康状態、飲酒の有無、日常点検結果、携行品の状況などを点呼執行者が確認させましょう。 ○運行終了後の点呼では、事故や異常の有無、運転者の疲労状況、運行経路の交通や気象の状況などについて点呼執行者が報告を受け、飲酒の有無について確認をする必要があることを認識させましょう。 ■ 日常点検の励行 日常点検項目は、法律で定められています。これをよく理解し、確実な点検を実施することが大切です。ブレーキ、タイヤ、バッテリ、原動機、灯火装置及び方向指示器、ウインド・ウォッシャ・タンクの液量などの点検が必要であることを理解させましょう。 点検箇所 点検項目 運転席 での点検 ブレーキ・ペダル 踏みしろ、ブレーキのきき 駐車ブレーキ・レバー 引きしろ(踏みしろ) 原動機 かかり具合、異音、低速・加速の状態 ウインド・ウォッシャ 噴射状態 ワイパー 拭き取りの状態 空気圧力計 空気圧力の上がり具合 ブレーキ・バルブ 排気音 エンジンルーム の点検 ウインド・ウォッシャ・タンク 液量 ブレーキのリザーバ・タンク 液量 バッテリ 液量 ラジエータなどの冷却装置 液量 潤滑装置 エンジンオイルの量 ファン・ベルト 張り具合、損傷 車周りからの点検 灯火装置、方向指示器 点灯・点滅具合、汚れ、損傷 タイヤ 空気圧,取付けの状態、亀裂、損傷、異常な摩耗、溝の深さエア・タンク タンク内の凝水 これを活用! 国土交通省では、自動車の点検及び整備に関する手引きをHPに掲載しています。 (http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/tebiki.html)

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