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4 2.2 運転者毎の重点項目の設定 運転者に対する指導を効率的に行うため、指導及び監督の内容の中で重点項目を定めましょう。 ○適性診断やドライブレコーダ等の記録、健康診断結果等により把握した、運転者の運転傾向や健康状態を踏まえつつ、指導及び監督の内容の中で特に強化すべき事項を抽出し、重点項目としましょう。 2.3 指導及び監督の実施計画の作成 指導・監督指針の内容を網羅的に指導するとともに、運転者毎の重点項目を指導するための計画を立てましょう。 ○指導・監督指針の内容について、運行の安全を確保するために必要な運転に関する技能及び知識を運転者が習得できるよう、計画(年間、月間、週間など)を立てます。 ○指導計画は、指導・監督指針の内容を全て網羅していることを確認しましょう。 ○指導内容に応じて、個人的な指導がよいのか、集団で指導するのがよいのかを検討しましょう。 指導及び監督計画の例 月日 曜日 時間 教育内容 備考 ○/○ 月 午前 トラックを運転する心構え 安全運行の心構え等 午後 健康管理の重要性 個々の運転者の状態に応じた個別指導等 ○/○ 火 午前 トラックの安全運行のために遵守すべきこと トラック運行に係る法令、安全な運転方法等 午後 危険予測及び回避 ヒヤリハット等に基づく危険予知訓練等 ○/○ 水 午前 トラックの構造上の特性 トラック・トレーラの特性に合わせた運転等 午後 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因とこれらへの対応 過労防止の注意、飲酒運転の防止等 ○/○ 木 午前 貨物の正しい積載方法 過積載の危険性 正しい固縛の方法、過積載の危険性について等 午後 危険物を運搬する場合に留意すべき事項 危険物の取扱い等 ○/○ 金 午前 適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況 適切な運行経路について等 午後 危険予測及び回避 ヒヤリハット等に基づく危険予知訓練等 ○/○ 土 午前 運転者の運転適性に応じた安全運転 適性診断結果等に基づく個別指導等 ※定期的に計画を立て、指導・監督の内容を網羅的に実施していくことが必要です。上記は、 1週間で指導を実施していく場合の教育日程の例です。スケジュールについては、運転者の勤務実態を考慮して作成しましょう。 ◇個人指導 一対一で運転者の特性に合わせた指導を行います。 ◇集団指導 集団に対する指導や、運転者同士のディスカッションにより、理解を深めます。他の運転者の意見も聞くことができ、ひとりよがりにならずに安全について認識を深めることができます。

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