201801
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18-1(6)営においては様々な課題があり、持続可能で安心・安全な交通基盤づくりを最重要課題として、関係者間で連携し、事業の活性化・適正化を図り、魅力ある事業となるように取り組んでまいります。 京都は世界有数の観光地であり、国内外を問わず多くの来訪者があることから、輸送サービスの向上が求められています。特に、急増している訪日外国人旅行者への対応やそれに伴い発生している諸問題への対策が急務となっています。「京都市公共交通NW会議・外国語案内充実WG」において、乗合バスや鉄道での外国語案内表示の検討、「観光バス路上混雑対策NW会議」において、訪日外国人のマナー向上等に係る対策の検討、また、タクシー業界全体の取り組みである「訪日外国人旅行者向け専用タクシー(フォーリンフレンドリータクシー)」について、引き続き地元自治体や業界団体との連携により充実してまいります。 乗合バス事業については、経営環境が厳しい中、貨客混載など「生産性向上の取組み」を推進し、生活交通路線の確保に取り組んでまいります。 貸切バス事業については、長野県軽井沢において発生したスキーバスの事故を受けまとめられた「安全・安心な貸切バス運行を実現するための総合的な対策」を推進し、安全確保にしっかりと取り組み、業界の信頼回復のために努めてまいります。 タクシー事業については、地域公共交通機関としての機能を十分に発揮できるよう、業界が実施する活性化策を積極的にサポートしてまいります。また、いわゆる白タク問題に関しては、関係機関と連携し排除の啓発に取り組んでまいります。 トラック事業については、取引環境・労働時間改善協議会を通じて、長時間労働の抑制等、労働環境改善の取り組みを引き続き進めてまいります。 言うまでもなく、交通の安全を確保し、安心して交通を利用していただくことは運輸行政の根幹であり、支局においては、安全・安心の確保のために、運輸事業各モードにおいて最大限の努力を行ってまいります。また、「経営トップから現場までが一体となった安全管理体制の構築」の考えをより一層普及・浸透させることにより、運輸安全マネジメント制度による運輸事業のさらなる安全性向上に努めてまいります。<検査・整備・保安業務> 検査関係では、不正改造車・整備不良車の排除の為、街頭検査及び構内検査を強化し、支局と独立行政法人自動車技術総合機構が連携して検査業務の質的向上を図ってまいります。また、自動車の確実な点検整備の実施に向けた取り組みとして、関係業界の皆さまと一体となって、「自動車点検整備推進運動」や「不正改造車排除運動」など各種イベント等を通して保守管理等の必要性を積極的に啓発・推進してまいります。 整備事業関係については、指定自動車整備事業において全国的にペーパー車検や不正改造車への保安基準適合証等交付といった不正事案が依然としてなくならない状況であり、支局としても不正行為に対しては厳正に対処するとともに、不正改造車撲滅対策の研修会を開催するなど、取り組みを強化してまいります。 さらに、昨年4月より始まった指定整備にかかる継続検査のワンストップサービスについては、検査登録手数料の見直しも予定され、さらに利用促進を図ってまいります。 保安関係については、平成21年に策定された「事業用自動車総合安全プラン2009」に基づき、事業用自動車の関係者と一丸となって事故防止対策に取り組んできましたが、軽井沢スキーバス事故等の発生、自動車の先進安全技術の急速な発展など、当該プランの見直し時から大きな状況の変化があり、国土交通省では、2020年までを計画期間とする「事業用自動車総合安全プラン2020」を昨年6月に策定しました。 本プランでは、軽井沢スキーバス事故等を受けた安全対策や、「利用者」を含めた関係者の連携強化による安全トライアングルの構築等の新たな施策を追加するとともに、各業態(バス、トラック、タクシー)における具体的な目標設定を行いました。支局としても、より安全な輸送サービスの提供の実現のため、関係者と一丸となって事業用自動車の事故防止に努めてまいります。 自動車の安全対策関係では、自動車販売店や車体架装メーカー等への立入調査、リコールの疑いのある自動車事故や車両火災について、警察等の行う車両見聞に立ち会うなど自動車不具合情報の収集に努め、不正改造や二次架装防止に取り組んでいくとともに、自動車の点検整備の確実な実施に向けた、自動車の適切な保守管理に関する啓発活動を実施してまいります。さらに、高齢運転者による交通事故対策の一環として、衝突被害軽減ブレーキなどを搭載した安全運転サポート車(サポカーS)の普及啓発に努めてまいります。 タカタ社製エアバッグリコールについては、整備事業者との連携協力の下、異常破裂する危険性が高い未改修車について、車検の際に改修の有無をチェックした上で未改修車は車検証を更新しない措置を講じ、リ

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