201701
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17-1(4)公益社団法人 全日本トラック協会 会 長  星 野  良 三 平成29年の新年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 平成28年を振り返りますと、一昨年から燃料価格が下がりトラック運送業の経営改善が図られましたが、12月に石油輸出国機構の原油減産合意がなされた一方、米国の利上げにより円安が進行するなど本年の燃料価格の動向は、これまで以上に注視していく必要があると思います。 国内経済情勢を見ると、アベノミクス効果に加え数次の経済対策により景気改善が進む反面、人手不足が強まりました。労働条件が一般産業と比べ劣るトラック運送業界では、ドライバーの確保が一段と厳しくなっています。このため、全ト協は二つのことに取り組んでいます。一つは「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」の設置及び運営です。労働基準法の改正を期に、国土交通省及び厚生労働省のご指導により、荷主も入った形で中央及び47都道府県全てに作っていただきました。我が業界始まって以来の取り組みであり、手待ち時間の解消や附帯業務の有償化など、全ト協及び地方ト協が連携して総力を挙げて取り組んでまいります。 二つ目は、「準中型免許」の創設であります。我が業界にとって「中型免許問題」が長年の懸案でありましたが、昨年、道路交通法を改正していただき、高校新卒者が2トン車を運転できる免許を作っていただきました。本年3月の施行を踏まえ、若年労働者の確保がますます難しくなる中、あらゆる施策を投入し高校新卒者の大量採用を実現してまいります。 最後ですが、平成23年6月に会長就任以来6年をかけて全国のトラック協会に直接出向き、会長及び副会長の皆様と懇談し地域で抱える諸課題について意見交換をして、これを全ト協の業務運営に反映させてまいりました。おかげさまで、本年6月をもって全都道府県への訪問を終了する予定です。お世話になった会長、副会長の皆様に改めて御礼申し上げます。 結びとなりましたが、本年も会員事業者皆様方のますますのご発展とご健勝並びにご多幸を心より祈念し、新年にあたり私のご挨拶といたします。平成29年 年頭のご挨拶平成29年 年頭のご挨拶

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