201701
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(1)17-1 新年明けましておめでとうございます。輝かしい平成29年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。会員事業者の皆様をはじめ、関係各位には、平素から格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 昨年の我が国経済は、第2次安倍内閣発足後の円安、株高により景気回復基調で推移しておりましたが、平成28年の年明け早々、東京株式市場では取引初日から急激な株安となる波乱の幕開けとなりました。 日本銀行では、日本経済の回復を期して市場に刺激を与えるべく、初のマイナス金利政 策の導入を決定しました。しかしながら、中国経済の低迷による世界経済の先行き懸念が 強まり、政府による経済再生に向けた様々な政策も、中小企業・小規模事業者や地方の経済には十分浸透しておらず、デフレ脱却道半ばとされております。 我がトラック運送業界においては、アベノミクス効果により貨物輸送量は増加傾向にあるものの、一方では車両不足やドライバー不足が深刻化するなど、事業環境は依然として厳しいほか、下がりかけていた軽油価格が上昇傾向を示す中で、運賃価格の改善が見られず、コスト改善効果を十分享受できておりません。 こうした現状を少しでも打開するため、全日本トラック協会との協調により、高速道路料金における大口・多頻度割引最大50%の継続、軽油引取税を含む自動車関係諸税の軽減、自動車税における環境性能課税(環境性能割)の軽減等を、国並びに国会議員に対して強く求めた結果、大口・多頻度割引最大50%はETC2.0車載器搭載車に限り平成30年3月31日まで延長継続されることとなりました。 加えて、当業界が取り組むべき諸課題の解決に向けて、次の対策に取り組んできたところであり、本年においても引き続き一層の推進に努力してまいります。1.安全対策について 「トラック運送事業における総合安全プラン2009」に基づき、ドライバーの安全意識向上等を目的として交通安全研修会、運転技術の向上を図るトラックドライバーコンテストを開催したほか、助成事業として、ドライブレコーダ、安全装置(バックアイカメラ等)、その他交通安全関連機器の導入促進を図ったところであり、本年も引き続き助 成の充実に努めてまいります。 また、自転車による交通事故防止を促進するため、自転車運転シミュレーター2台を京都府警察本部へ貸し出し、京都府全域での講習等で活用していただいております。 例年実施しております11月から1月末の3ヶ月間、約7千人の参加者が無事故無違反の達成を目指す、「KTKラリー(旧名称:トラックセーフティラリー)」につきましては、今まさに取り組んでいるところですが、参加者のみならず全てのトラックドライバーが、常に無事故・無違反を達成できるよう、より一層の努力をお願い申し上げます。2.環境対策について 環境基準を達成した低公害車の導入に対する補助を行うとともに、11月の「京都・セーフティー&エコドライブキャンペーン」においては、当業界における環境問題への取組を広く啓発するため、一般府民向けに環境関連グッズ等の配布を行う「環境キャンペーン」を展開したほか、特に昨年は、京都市が主催する「まち美化大作戦」に、環境対策委員会として委員長ほかのメンバーに参加していただいたたところであります。 事業所においては、従業員全員に環境意識を高めていただくことを目的とした環境ポスターを作成し、各会員事業所へお送りしたところであり、本年も更に工夫を加えながら取り組んでまいります。平成29年 年頭のご挨拶

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