201601
5/28

16-1(4)近畿運輸局 京都運輸支局長井 上  景 之 新年明けましておめでとうございます。平成28年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。 昨年、京都府を南北に貫く「京都縦貫自動車道」が全線開通し、宮津から久御山までの約 100 ㎞が幹線道路で結ばれ、人流・物流の活性化による府内、特に北部の発展に大きな期待が寄せられています。また、時期を同じくして「海の京都博」が府北部において開催され、多くの方が北部観光地を訪ねられました。縦貫道・海の京都とも、一過性の効果で終わらないように、今後の継続した施策が求められています。 皆様ご承知のとおり、我が国は「人口減少・少子高齢化」「国際競争の激化」等の大きな課題に直面しており、交通分野においては、交通政策基本法に基づく「交通政策基本計画」が昨年閣議決定され、国を挙げて取り組むこととなっています。支局としても、「交通政策基本計画」「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」等に基づき、安全・安心の確保を最優先に、京都府内の公共交通の確保・維持、観光振興を通じた京都府経済の活性化等、様々な課題に積極的に取組んでまいります。 さらに、地域再生に関する施策を総合的かつ効果的に推進するため、京都府等、地元関係行政機関との連携強化を図りながら各種施策を実施し、地方創生の取組みを進めてまいります。 また、昨年は、府内においては幸いにも大きな災害は発生しませんでしたが、防災・減災の危機意識は常に必要な状況と認識しており、支局としては発災の際には自動車関係事業者等への支援を通じ、被災地の復旧・復興、観光産業への被害の防止等、種々の取組みに努める所存です。<企画関係業務> 地域公共交通の確保・維持・改善については、まち・ひと・しごとの創生施策の推進、「交通政策基本計画」の着実な実行、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく地域公共交通網形成計画の着実な策定を促し、まちづくりや観光施策といった地域戦略と一体となった公共交通ネットワークの再構築等の取組みを更に支援してまいります。 乗合バスについては、地方公共団体が中心となった地域公共交通ネットワークの確保・維持に努めるとともに利用促進の取組みの支援を行うほか、旅客の速達性の向上、定時性の確保や大量輸送を可能とする BRT(Bus Rapid Transit)導入などの取組みを促進してまいります。 また、バリアフリー対策については、「移動等円滑化の促進に関する基本方針」により、東京オリンピック開催の平成 32 年度末を期限とした整備目標達成に向け、高齢者や障害者が円滑に移動・観光できる環境整備を促進するとともに、公共交通の関係者に対するバリアフリーへの理解を深め、自発的なサポート活動が行われるよう「心のバリアフリー」の普及に努めてまいります。<輸送・監査関係業務> バス・タクシー輸送は地域の重要な足であるとともに、生活に潤いをもたらす交通機関であり、トラック輸送は国内物流の基幹産業です。このように自動車運送事業は国民の生活・経済を支えていますが、事業運営においては様々な課題があり、持続可能で安心・安全な交通基盤づくりを最重要課題として、関係者間で連携を取り合い、事業の活性化・適正化を図り、魅力ある事業となるように取り組んでまいります。平成28年 年頭のご挨拶平成28年 年頭のご挨拶

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 5

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です