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(29)14-11平成26年度 交協連主催交通事故防止標語・体験記・児童画募集応募作品から平成26年度 交協連主催交通事故防止標語・体験記・児童画募集応募作品から<体験記の部 平成26年度優秀賞>事故防止対策についてトナン輸送(株)村山 武弘 現在、私は運送会社の事故防止対策という部署に居ります。しかしながら実情は、事故防止や再発防止をすることができずに心を悩めています。 毎年の事故の統計をとりながら、事故削減の目標を達成することができずにいます。あたりまえの事故防止対策では達成することができず、「いよいよ頭打ちか」と自問自答する日々。果たしてどのような対策を講じれば乗務員さんたちの胸に響くのか、共感を得られるのか。 今までは、各営業所に対する法令の遵守事項をペーパーで配布、統計資料や勉強会の資料配布、外部講習の手配等、それらに関する全般管理を業務としてただただこなして来たような気がします。もっと現場に踏み込んだ取組み方法はないかと模索しておりますが、未だに思い切ったことを実践できずにいます。 その合間で発生した事故の対応に追われることもしばしばです。事故の対応に慣れることはありません。よく似た事故形態はあったとしても全く同じ事故はないからです。事故の相手方の感情も個々に違うし、その背景も違う。時に感情的になる事故当事者をなだめる作業にはなかなか大変なものがあります。 時にはそんな事故当事者の声を現場乗務員に伝えてみたり、悲惨な事故の形態や、現場の様子を話してもみますが、どこか人事で乗務員の方々の心には突き刺さるまでには至りません。そんな時です。あともうちょっとで死に至るような事故を発生させた乗務員に対して、積極的に声を掛け、現場に立会い、乗務員と一緒に事故相手からの罵声の声を受け止め、一緒に悩み、解決してゆくという一連の作業を率先して乗務員の前でやりとりしたところ、現場で挨拶をしてくれる乗務員の数が増え、コミュニケーションを一層増すことができました。 すると以前よりも、乗務員が私の声に耳を傾けてくれるようになったように感じます。今までの上っ面の事故防止を声高に掲げるよりも、一人一人と接し、時にはその方の日常や、家族のことにまで踏み込んで話、悩みを聞くことに心掛けました。 乗務員の方々は、会社としての一員である一方でトラックに乗ってしまえば一匹狼的な感情もあり、常に孤独な存在です。その様な乗務員を孤独にしない方法を取ることが事故防止の第一歩かとも思います。実際色々な取り組みの中でも、家族宛に手紙を書いて事故防止の心掛けを宣言してもらったり、家族写真を車内に掲げてもらったりとそれらの方法も一定の効果を挙げていると聞きます。 ですから、乗務員への声掛けは一番の事故防止であるとともにコミュニケーションの最大の方法であることはいうまでもありません。 通常乗務員と接することが多いのは、その事業所の配車係りや、運行管理者の方々ですから、その事業所の管理者がコミュニケーションを取り、声を掛け、時に体調や悩みを聞き家族のように接することが一番であるとは思いますが、私の様な裏方の人間、会社の総務や経理等の横の関係となる人間がコミュニケーションを取る様にできたとき、人間関係を構築することができたとき、人を信頼しあえる職場環境ができたときに事故は削減できるのだと思います。まだまだ、道半ばではありますが、様々な取り組みを実践し、会社や家族の方々の応援支援をいただきながら手探りで推進していきたいと思います。 今年は、ヒヤリ・ハットは勿論のこと、乗務員同士のディスカッション、ベテラン乗務員の方からのアドバイス、事故発生者からの体験発表、日頃の心掛け運転方法等々乗務員の口からアウトプットすることで自分が自分に言い聞かせをすることで、より大きな事故防止活動を展開していければと計画しております。 実現の為には、失敗と手応えを繰り返しながら一歩ずつ歩みをとめることなく前に踏み出してゆくことが、一番の近道であると思います。 現在の運輸安全マネジメントを否定することではありませんが、書面では書き表すことができない人間力で事故防止活動を推進することができればと思います。 その為には、現場管理者や我々が自己啓発を怠らず、乗務員に対するコミュニケーションを積極的に行い、より人間力を高めていくことが肝要であると思います。ここに書き示したことは容易なことではなく夢であり願望であることは十分に理解しておりますが、今後の自分自身のためにも、敢えてここに書き記し、自分自身の道標として邁進して参ります。 ここに決意表明をすることで自分自身逃げないように努力する次第ですので、業界がより活気に溢れ豊富な人材が集まるような魅力ある業種になるよう関係各位におかれましてはご尽力を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、本文を終了したいと思います。自動車共済・自賠責共済はぜひ近畿共済でご契約を 近畿共済は貨物自動車運送事業者が相互扶助の精神のもと、組織された共済組合です。 お問い合わせ・連絡先 京都事務所(075-671-1894)まで

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