201411
3/32

14-11(2)決  議 私たちトラック運送事業者は、我が国の国民生活、産業活動を物流面で支えるとともに、災害時には被災者に向けた救援物資輸送の担い手として、重要な使命を果たすべく、日夜懸命に努力している。 しかしながら、少子高齢化に伴う若年労働者不足が顕在化しており、人材の確保が急務となる一方、長引く燃料価格の高騰に対処すべく徹底した省エネやコスト削減に努めているが、再生産可能な運賃の収受ができず、収支のバランスは好転する兆しが見えない状況にある。今や多くの事業者が事業存廃の岐路に立たされている。 こうした危機を突破して、トラック運送事業者が担うライフラインとしての重要な使命を達成し、国民生活に必要な安全で安心な物流サービスを提供できるよう、トラック運送業界が一丸となって政府に対し、燃料価格高騰対策の実現、高速道路料金の引き下げ、規制緩和の見直しの促進、過重な税負担の軽減など、その実現を可及的速やかに求めるものである。 特に、2008年以来の高値となっている燃料価格の高騰に苦しむ我々は、全国一斉に署名活動を展開し、全国から百万人超の賛同を得た次第であり、今後、各方面にトラック運送業界の切実な現状を訴えていかなければならない。 我々は、今後とも、交通安全・事故防止や環境保全・温暖化対策に率先して取り組み、更に公正競争・法令遵守に努め、事業者が創意工夫を図り、国民生活、産業活動に不可欠な物資の安定輸送に万全を期すものである。 トラック運送業界が社会との共生を図りながら重要な使命を果たし、その社会的地位の向上を図り、将来に希望の持てる産業として発展を遂げるためには、今こそ、トラック運送業界の叡智と総力を結集して、これら当面する諸課題に勇気と英断をもって果敢に対応していかなければならない。 このため、本日、第十九回全国トラック運送事業者大会にあたり、我々は、本大会の総意をもって、以下のとおり決議する。一、軽油引取税の旧暫定税率の撤廃、一、軽油高騰対策の推進並びに燃料サーチャージの導入の促進一、高速道路通行料金の引き下げ及び割引制度の拡充一、参入基準の厳格化等規制緩和見直しの促進一、原価管理に基づく適正運賃収受の促進一、事業後継者の育成と少子高齢化に対応した労働力の確保及び人材育成の促進一、適正化事業の推進による法令遵守の徹底一、交通・労災事故撲減及び環境・省エネ対策の積極的な推進  右、決議する。平成26年10月9日   第19回全国トラック運送事業者大会事故防止対策の徹底に係る大会決議 輸送産業は、国民生活や経済活動を支える公共サービスの担い手として使命を果たすべく、常に安全・安心で良質な輸送サービスの提供に努めている。 その一方で、最近は事業用トラックによる交通事故が増加傾向にあり、業界を挙げたさらなる安全対策の徹底を図る必要がある。このため、第19回全国トラック運送事業者大会において、次の通り宣言する。一、各都道府県別の車両一万台当たり死亡事故件数を「2.0」以内とする目標に向け、業界を挙げた安全対策の取り組みを推進する。一、全てのトラック運送事業者が「安全を最優先する」という経営理念と、「絶対に事故を起こさせない」という信念を持ち、事故防上の徹底を図る。  右、決議する。平成26年10月9日   第19回全国トラック運送事業者大会

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です