201411
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14-11(18)ブレーキ・ペダルの戻り不良によるブレーキ引き摺りの未然防止に関する注意喚起についてブレーキ・ペダルの戻り不良によるブレーキ引き摺りの未然防止に関する注意喚起について国土交通省今般、自動車製作者からの事故火災情報において、ブレーキ引き摺りの不具合が散見され原因調査をした結果、ブレーキ・ペダルの戻り不良を原因として発生したものが多いことが判明しました。戻り不良のメカニズムとしては、使用過程において水分・融雪剤等を含んだ泥、砂、雪等によりブレーキ・ペグルのシャフト部の錆が発生したものと推定されます。 ブレーキ・ペダルのシャフト部に錆が発生したことが原因とされる事案を調査・分析した結果、平成23年度は8件、平成24年度は7件、平成25年度は12件と増加傾向にあり、主に長期使用車であることが判明しました。また、ペダルの戻り不良によりブレーキが引き摺り、過熱し発火にいたるケースも確認されました。つきましては、あらゆる機会をとらえ、下記事項について貴会傘下会員に対し注意喚起を行うよう周知方お願いします。 記1.オルガン式ペダル(※1)を装着している車両にあっては、シャフト部に汚れが付着しやすく錆の発生が多く見受けられるので、整備管理者は、定期点検の際に下表のとおりブレーキ・ペダルの点検を確実に行い、異常がある場合には、部品交換など適切な整備を行うとともに、その他、自動車製作者の整備要領等に従って点検整備を確実に実施すること。 ※1 足下の床面にブレーキ・ペダルが取り付けられ、ペダル下部にシャフト(支点)があるタイプ点検事項 点検整備時期 点検箇所 点検内容 日常点検 3ヶ月・6ヶ月点検 12ヶ月点検 ブレーキ・ペダル 遊び及び踏み込んだときの床板とのすき問' ● ● ● ブレーキの効き具合 ● ● ● ブレーキ・ペダルを踏み込んで放した場合にブレーキ・パルプからの排気音が正常であること ● 2. 運転者は、乗車する際にキャビン内に泥、砂、雪等が入らないよう注意し、ペダル周辺の汚れを放置しないようにすること。3. 運転者は、普段より加速感や力がないと感じる又は、惰行時にブレーキがかかったように感じるときは、ブレーキ引き摺りの可能性があるため、異常時には走行を継続しないようにすること。

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