201406
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14-6(20)国土交通省1.背景(大型車両が及ぼす道路の劣化への影響)① 道路の老朽化対策は喫緊の課題であり、道路の維持・修繕をより適切に実施していく必要があるとともに、道路の劣化への影響が大きい大型車両の通行の適正化が重要である。② 国等が実施した載荷試験による研究成果を基にした試算では、道路橋のコンクリート床版の劣化への影響は、軸重20トン車は軸重10トン車の約4,000台相当となり、0.3%の重量を違法に超過した大型車両が道路橋の劣化の約9割を引き起こしている。このように重量制限を超過する違反車両が国民の重要な財産である橋梁等の老朽化に与える影響は適正な車両の影響に比べて極めて大きい。(効率的かつ迅速な物流による経済活力の向上)③ 今日の我が国の経済活力の向上においては、物流及びそれを担う大型車両の果たす役割は重要であり、車両の大型化、積載率の向上及び許可手続の迅速化等により効率的かつ迅速な物流の実現が望まれている。2.基本方針車両の大型化に対応した許可基準の見直し及び適正利用者に対する許可手続を簡素化する一方で、悪質な違反者に対しては厳罰化し、大型車両の通行の適正化を進める。3.通行許可の基準等の見直しと許可審査手続の改善(1)バン型等セミトレーラ連結車の駆動軸重の許可基準の統一これまで国際海上コンテナを積載するセミトレーラ連結車のみ緩和(10トン→11.5トン)していた駆動軸重の制限を、バン型等のセミトレーラ連結車(2軸トラクタに限る。)すべてについて統一。【平成26年度中に実施】(2)45フィートコンテナ等の輸送における許可基準の見直し45フィートコンテナの輸送が可能な車両の範囲を拡大するため、バン型等のセミトレーラ連結車の車両長の制限を延長。【平成26年度中に実施】(3)許可までの期間の短縮① 審査における協議手続を迅速に行えるようにするため、地方公共団体に対して、主要道路情報のデータベースへの登録を要請。【継続実施】② 審査期間を短縮するため、通行許可のオンライン申請システムの改良・普及促進。【継続実施】③ 高速道路等について、大型車両を誘導すべき道路として指定するとともに、当該道路に係る通行許可について、国による一括審査を実施。あわせて、指定箇所の拡大・通行支障箇所の解消を推進。【平成26年度から実施(平成25年度道路法改正関係)】④ 効率的で迅速な審査を実施するため、審査体制を集約化。【平成27年度から段階的実施に向けて準備】(4)適正に利用する者の許可の簡素化①違反実績のない者に対して、許可期間(現行2年)を延長。【平成27年度実施に向けて準備】②ITS技術を活用した通行経路把握による通行許可制度の新たな運用。【平成28年度実施に向けて準備】道路の老朽化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針について道路の老朽化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針について

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