201401
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14-1(6) トラックサービスについては、社会経済・国民の日常生活を支えている物流の基幹的輸送機関としての機能が発揮されるよう、荷主と運送業者との間における適正な取引を推進するため、契約の書面化の推進などの取り組みをパートナーシップ会議等を通じて推進を図ってまいります。また、軽油価格の高騰を踏まえ、燃料サーチャージの導入に向けて引き続き取り組みを強化してまいります。さらに、CNGトラックの普及等トラック輸送の低公害化を促進するため、近畿スマートエコ・ロジ協議会京都部会の活動を進めてまいります。<検査・整備・保安関係業務> 検査関係では、不正改造車や整備不良車の排除を目的とした街頭検査及び構内検査の強化を図ってまいります。また、定期点検整備の確実な実施に向けた対応として、自動車検査証に点検整備の実施状況を記載し指導等に活用するなど、自動車ユーザーにおける適切な保守管理の実施を推進してまいります。これからも国と自動車検査独立行政法人が連携し不正改造車の排除や検査業務の質の向上を図ってまいります。 整備事業関係では、指定整備事業において全国的にペーパー車検や不正改造車への保安基準等適合証の交付といった不正事案が依然としてなくならない状況であり、支局としても厳正に対処してまいります。 また、未認証工場につきましては、寄せられた情報を基に立入調査を実施しているところですが、さらなる情報の収集に努めるとともに、認証取得の指導を行うなど、適正な事業指導を行ってまいります。 安全対策関係では、自動車販売店や車体架装メーカー等への立入調査を実施するなど、自動車不具合情報の収集に努めるとともに、不正改造や二次架装防止に取り組んでまいります。また、ASV装置を搭載したより安全性の高い自動車の普及に取り組んでまいります。 環境関係では、自動車排気ガス(NOx・PM等)による大気汚染問題や地球温暖化問題に対応するため、環境性能に優れた次世代低公害車の普及を促進してまいります。また、「京都府自動車関連クリーン事業推進協議会」の事業を支援し、環境に優しい優良事業場の拡大に努め、循環型社会の構築に取り組んでまいります。 本年も「不正改造車を排除する運動」「自動車点検整備推進運動」「ディーゼルクリーン・キャンペーン」等の取り組みを通じ、自動車の安全確保、点検整備の必要性、公害の防止等について、関係団体と連携し協力をいただきながら、自動車ユーザーの啓発に努めてまいります。<自動車登録関係業務> 平成25年3月末における我が国の自動車保有台数は、約7,962万台と、前年同月比で約51万2,619台増加しました。全国的な傾向と同様に、京都府においても前年度より約8,785台増加し、約184万台となっており、昨年度に続き2年連続の増加となりました。 最近の国内における新車の販売状況について日本自動車販売協会連合会の調査統計に目を向けますと、東日本大震災発生の影響を受けた平成23年以降は、震災からの回復による供給不足の解消、エコカー減税やエコカー補助金の導入効果もあり、平成24年は対前年比126.1%、339万台と大幅に増えました。ただ、平成25年については1月~10月時点ではありますが、293万台から273万台と前年比7%、20万台の減少となっており、前年の反動減の影響が顕著に表れ、今後、消費税の増税の動きや自動車関連諸税の動向が販売に及ぼす影響についても注視する必要があります。 また、自動車ユーザーの登録手続きの負担軽減及び行政事務効率化の観点から大阪府をはじめ全国11都府県で導入されているワンストップサービスについては、京都府においても電子化によるメリットのユーザーへの還元のため早期導入に向け、引き続き関係機関との協議・調整を進めてまいります。〈海事関係業務〉 近畿圏における日本海側の物流拠点港として重要な役割を担っている京都舞鶴港では、平成24年の貨物取扱量が約1,200万トンと過去最高を記録しました。これは、火力発電所の石炭輸入量の増加や舞鶴国際埠頭の供用開始などによるもので、平成22年から3年連続1,000万トン超となっております。京都舞鶴港は国際海上コンテナ、国際フェリー・国際RORO船、外航クルーズ(背後観光地クルーズ)の日本海側拠点港として選定をされており、今後とも引続き、関係者が一丸となって港湾の活性化を通じ、京都府北部地域の経済活性化が図られることを期待するとともに、当支局も各施策により協力をしてまいります。 平成23年11月に設立された「京都舞鶴港クルーズ誘致協議会」には当支局も参画しており、今年は11万6,000総トンの大型クルーズ客船の入港も予定されています。自治体や関係機関・団体等と連携を密にし、港の活性化・観光の活性化に取り組んでまいります。 旅客船事業、造船業、港運・倉庫業等の海事産業について、各分野でそれぞれ着実に施策を推進し活性化を図るとともに安全・安心への取り組みを行ってまいります。 さらに、海洋レジャーの振興や海事思想の普及にも取り組んでまいります。 以上、新しい年を迎え、当支局業務について所信を申し述べましたが、交通運輸・観光の分野における様々な課題に対し、関係者の皆様と密接に連携しながら職員一丸となって、安全・安心な社会の構築、豊かで快適な生活、活力ある京都を実現させていきたいと考えております。 本年も、当支局の業務遂行に関し、皆様方からの一層のご支援、ご協力を心からお願い申し上げ新年の挨拶とさせていただきます。

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