201303
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13-03(18)京都府警察本部交通部高速道路交通警察隊昨年1年間における当府内の高速道路等での交通事故の発生状況ですが、発生件数85件(前年対比-13件)、死者数5人(同+3人)、負傷者数191人(同+20人)と発生件数こそ減少しているものの、死者数は大幅に増加し、また、負傷者数も前年を上回るなど、極めて厳しい情勢下にあります。 また、全国の死亡事故を見ましても、発生件数196件(同+8件)、死者数225人(同+11人)となっており、特に、「人と車が衝突する死亡事故」及び「車内留まり中に衝突を受ける死亡事故」が増加傾向にあるなど、緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けております。 緊急事態発生後の避難措置如何が「生死の分岐点」 ~こうなる前にやるべきことがあったはず~ 広報概要 先立つ交通事故や車両故障によって、高速道路の本線車道等に降り立った人(佇立者)や停止車両の車内に留まっていた人が、後続車両の衝突を受けて死亡する「人と車が衝突する死亡事故」「車内留まり中に衝突を受ける死亡事故」が、昨年中は合わせて49件(高速道路における全死亡事故に占める割合25%、前年対比+9件)発生しました。交通事故など緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けており、この傾向はここ数年、増加傾向にあるため、全国の高速道路交通警察隊では、道路管理者と協力して各種対策を実施中です。当隊におきましては、これらの現状を踏まえ、日夜、重大事故に直結する悪質危険な交通違反の指導取締りをはじめ、交通街頭活動を強化するとともに、関係機関と連携した広報啓発活動等を推進しているところであります。 こうならないためには・・・・ ? 佇立事故等の発生状況(警察庁調べ) 平成24年中 高速道路における交通死亡事故件数 196件平成23年中 高速道路における交通死亡事故件数 188件H24 H23 増減数 増減率 佇立中 車内留 死亡事故に占める割合(%) 佇立中 車内留 死亡事故に占める割合(%) 佇立中 車内留 佇立中(%) 車内留(%) 故障 6 3 4.6 11 3 7.4 -5 0 -45.5 - 事故 19 6 12.8 12 4 8.5 7 2 58.3 33.3 立入 3 0 1.5 5 0 2.7 -2 0 -40.0 - 作業 2 0 1.0 1 0 0.5 1 0 100.0 - その他 7 3 5.1 4 0 2.1 3 3 75.0 100.0 合計 37 12 25.0 33 7 21.3 4 5 12.1 41.7 ここ数年の特徴① 「人と車が衝突する死亡事故」及び「車内留まり中に衝突を受ける死亡事故」が増加傾向にある (高速道路における死亡事故の4件に1件はこの形態になる。) ② 佇立・車内留まりの原因(事前の出来事)は、「交通事故」が多い。 ③ 交通事故や故障など、やむを得ない事情で停止中に、停止表示器材を表示した人は皆無に近い。 ※ 平成23年中は、自ら停止表示器材を表示したのは2件のみ(40件中) ※ 平成24年中は、自ら停止表示器材を表示したのは1件のみ(49件中) 高速道路利用者の停止表示器材携行状況等調査結果警察庁では、この種事故の抑止に資するため、全国警察を通じて高速道路利用者に対して、停止表示器材の携行有無及び発炎筒使用に関する知識の有無について、56.5%は、「停止表示器材」の携行をしておらず、また8.7%の人は「発炎筒」の備え付け場所を知らなかった。左の写真は、交通量閑散な高速道路で、単独交通事故を起こした運転者が、車内に留まり110番通報している最中に追突されたもの。 原因は大型貨物車の前方不注視ですが、単独事故の運転者も避難ができていれば命をなくすことはなかったかもしれません。 ※ 単独事故が発生してから数分後に衝突 ※ 三角停止板などの停止表示器材の表示なし 停止表示器材 高速道路等における昨年の交通事故発生状況及び安全対策について高速道路等における昨年の交通事故発生状況及び安全対策について

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