201204
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()12-04経営分析報告書(平成22年度決算版概要)経営分析報告書(平成22年度決算版概要)営業収益・営業利益は連続減、赤字体質が続く 業界の9割を占める「10 台以下」「11~20 台」「21~50 台」の約6割(1,260/2,135社)が営業赤字経常利益は黒字を維持したが、小規模層では連続して赤字 ~ 厳しい経営環境続く ~※ 詳細については、全日本トラック協会HPをご覧下さい。 全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp/index_memberhtml) 20年度21年度22年度20年度21年度22年度(▲2.4)(▲3.4)(▲1.5)202,005195,061192,178(▲2.4)(▲0.4)(1.1)49,31149,13449,656(▲1.4)(▲0.8)(0.4)132,071131,061131,600(▲1.1)(▲3.9)(▲0.1)297,279285,618285,456(▲5.2)(▲7.0)(▲0.8)642,912597,645592,896(▲10.0)(▲2.0)(▲0.9)1,143,1181,120,5421,110,899貨物運送事業の営業収益・営業利益率の推移(1社平均)区分営 業 収 益(千円)営業利益率(%)全体▲1.3▲0.4▲0.7▲1.0▲1.2▲0.751~100▲0.11.2注:営業収益のカッコ内は前年度比伸び率、単位%、▲はマイナス0.6101以上0.5▲0.20.7車両規模別~10台▲4.7▲3.6▲3.211~20▲2.8▲1.4▲1.521~50 全国の事業者2,307社(有効数)から提出された「一般貨物自動車運送事業報告書」により平成22年度の決算内容を分析した。 トラック運送事業においては、営業赤字企業の割合が過半数を占める状況が続いており、平成22年度は58%(1,333社)と前年度に比べ増加した。特に車両10台以下(728社)では6割を超えて(456社)推移している。 また、トラック運送事業の売上げに当たる平成22年度の営業収益(貨物運送事業収入)は1社平均192,178千円で、前年度に比べマイナス1.5%と5年連続して減少し、営業利益率はマイナス0.7%で4年連続の赤字となった。 トラック運送業界は、国内の景気回復の遅れによる輸送量の低迷や、軽油価格の再上昇に加え、安全・環境対策に係るコスト増といった厳しい局面に置かれ、多くの中小事業者が事業存廃の岐路に立たされているというのが実態である。 トラック運送事業者がこうした厳しい経営環境の中で生き残りを図っていくためには、適正運賃の実現に向けた、国の検討への積極的な対応並びに取組みが極めて重要な課題となっている。

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