201102
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11-02(20)平成22年度「労働時間相談ダイヤル」の相談結果について平成22年度「労働時間相談ダイヤル」の相談結果について○主な相談内容・賃金不払残業に関するもの 438件(56%)このうち、残業手当が一切支払われていないもの 194件残業手当が一定の残業時間を超えると一律カットされているもの 60件残業手当が「定額払い」されているもの 61件上記の他、労働時間管理が不適切なもの 62件・長時間労働に関するもの 247件(31%)このうち、1カ月の総残業時間が100時間超 91件 々 80時間超100時間以下 58件厚生労働省 厚生労働省では、長時間労働やこれに伴う問題の解消を促す「労働時間適正化キャンペーン」(毎年11月に実施)の一環として、11月6日(土)に各都道府県労働局で一斉に行つた「労働時間相談ダイヤル」の相談結果をまとめた。 「労働時間相談ダイヤル」は、長時間労働や賃金不払残業などの問題への相談に、都道府県労働局の担当官が応じたもので、次のような対応が取られた。・相談者に労働基準法や関係法令の規定、解釈について説明・相談者の意向も踏まえ、管轄の労働基準監督署や関係機関を紹介 なお、寄せられた事案のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められるケースについては、監督指導を行うなど労働基準監督機関において必要な対応が行われる。また、厚生労働省としては、過重労働による健康障害防止や賃金不払残業の解消に向け、以下を重点事項とする「労働時間適正化キャンペーン」に引き続き取り組んでいくこととしている。(1)時間外労働協定の適正化などによる時間外・休日労働の削減(2)長時間労働者への医師による面接指導など、労働者の健康管理に関する措置の徹底(3)労働時間の適正な把握の徹底【重点事項】「労働時間相談ダイヤル」に寄せられた相談の概要・相談件数787件(平成21年度の相談件数901件)・労働者本人からの相談 495件(63%)・労働者の家族からの相談 235件(30%)「労働時間相談ダイヤル」に寄せられた相談事例長時間労働に関するもの労働者からの相談(業種:製造業) 工場で働いている。交替制勤務であるが、1日4~5時間の残業が慢性化している。タイムカードは、終業時間で打刻させられるので、その分の残業手当が全く支払われない。長時間労働・賃金不払残業に関するもの労働者からの相談(業種:その他の事業) 経理事務をしている。毎月決まった残業時間分の残業手当が支給されているが、ほとんどの月でそれを超えている。実際の残業時間数を申告しても、決まった残業時間数を超える分は残業として認められない。また、1カ月100時間を超える残業のある月もあった。労働者の家族からの相談(業種:建設業) 息子は建設の現場管理や設計をしている。仕事量が多いのに労働者が少ないため、月に100時間以上の残業をしているが、残業手当が支払われない。また、休日出勤もあり、出張も多いため、息子が過労死しないかどうか心配である。労働者からの相談(業種:卸・小売業) 清涼飲料水の自動販売機への商品の補充作業をしている。ほとんど毎日のように1日13時間に及ぶ勤務なので、1カ月にすると120時間以上の残業をしており、家族団らんの時間が作れない。等々

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