201009
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()10-09熱中症の症状と救急処置について熱中症の症状と救急処置について 今夏の職場における熱中症による死亡者は、本年7月26日までで13名に達し、既に、昨年の職場における熱中症による死亡者数8名を大きく上回っています。 熱中症は、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称であり、表1のような様々な症状が現れます。 熱中症の症状と分類分類 めまい・失神(「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不十分になったことを示し、「熱失神」と呼ぶこともあります。) 筋肉痛・筋肉の硬直(筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウム等)の欠乏により生じます。これを「熱痙攣」と呼ぶこともあります。) 大量の発汗 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感(体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から“熱疲労”といわれていた状態です。) 意識障害・痙攣・手足の運動障害(呼びかけや刺激への反応がおかしい、体がガクガクと引きつけがある、真直ぐに走れない・歩けないなど。) 高体温(体に触ると熱いという感触があります。従来から「熱射病」や「重度の日射病」と言われていたものがこれに相当します。)少大熱中症の救急処置(現場での応急処置)熱中症を疑う症状の有無 有 意識の確認意識は清明である①涼しい環境への避難②脱衣と冷却①涼しい環境への避難 水分を自力で摂取できるか水分を自力で摂取できない 水分を摂取できる回復する回復しない※上記以外にも体調が悪化するなどの場合には、必要に応じて、救急隊を要請するなどにより、 医療機関へ搬送することが必要です。・意識がない ・呼びかけに応じない ・返事がおかしい・全身が痛い など重症度 症 状救急隊要請医療機関へ搬送塩分・水分の摂取

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