201008
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10-08(1)3「飲酒運転の根絶」に関する推進項目近年、飲酒運転に係る罰則及び行政処分が強化され、国及び地方公共団体を始めとする関係機関・団体等は、その根絶に向けて広報・啓発活動を強化推進しているほか、常習飲酒運転者対策推進会議において決定した「常習飲酒運転者対策の推進について」により、その対策を強化推進しているところである。これらの趣旨に沿い、広く国民に対し、飲酒運転の悪質性・危険性,交通事故の悲惨さを訴えて意識改革を進めるとともに、運転者の交通安全意識の高揚を図り、飲酒運転を根絶するため、次の項目を推進する。(1)地域、職場、家庭等における飲酒運転を許さない環境づくりの促進(2)各種広報媒体の活用による飲酒運転の根絶に向けた広報啓発活動の推進(3)飲酒運転の悪質性・危険性の理解や飲酒運転行為を是正させるための運転者教育の推進(4)飲食店等における運転者への酒類提供禁止の徹底(5)交通事故被害者等の声を反映した啓発活動等による飲酒運転根絶気運の醸成(6)自動車運送事業者の営業所等におけるアルコール検知器の普及及びその適正な活用促進運動の実施要領運動の実施に当たっては、未だに年間約91万人もの人々が交通事故により死傷している厳しい交通事故情勢が国民に正しく理解・認識され、上記第5・第6に掲げた運動重点及び推進項目の趣旨が国民各層に定着して交通事故の防止に寄与するよう、以下の要領に従い効果的に運動を展開するものとする。また、鉄道・海上・航空の交通分野においても、国民のルールの遵守とマナーの習得・向上を図るなどの効果的な運動を展開するものとする。その際、交通事故被害者等の視点に配意しながら、交通事故の悲惨さや生命の尊さを広く国民に訴え、理解の増進に努めるとともに、黙とうなど交通事故犠牲者に対する追悼の意を表するものとする。また,国民一人ひとりが交通ルールを守り、交通マナーを実践するなど交通事故に注意して行動し、交通事故の発生を抑止することを目的とした「交通事故死ゼロを目指す日」を、引き続き9月30日に実施する。この実施に当たっては、国民一人ひとりが交通安全について考え、交通事故のない社会は国民自らが成し遂げるものである、との認識を社会全体に正しく広めるよう努めるものとし、本安全運動の展開に連動した取組を行うものとする。主催機関・団体における実施要領(1)主催機関・団体は、相互間はもとより関係機関・団体等との連携を密にし、支援協力体制を保持するとともに、具体的な実施計画を策定し、推進体制を確立するものとする。(2)主催機関・団体は、組織の特性を活かして地域住民が参加しやすいように創意・工夫し、以下のような諸活動を展開又は支援するものとする。ア自動車教習所等の練習コース,視聴覚教材、シミュレータ、シートベルトコンビンサー(シートベルトの着用効果を体験できる装置)、スケアード・ストレイト方式等を活用した参加・体験・実践型の各種交通安全教育の実施イ展示物等各種媒体を活用した街頭キャンペーン、街頭指導・保護誘導活動の実施ウ交通安全教材や地域の交通事故実態と特徴が容易に理解できる各種資料(交通事故統計,広報啓発資料等)の提供(3)主催機関・団体は,交通安全キャンペーンや交通安全教育等を通じて、飲酒運転の悪質性・危険性に関する広報啓発活動を展開するものとする。(4)都道府県,市区町村等は,民間交通安全団体、交通ボランティア等との幅広い連携を図り、本運動が住民本位のものとして展開されるよう地域の交通事故実態や、高齢者、若者、子ども等の対象に応じた住民参加型のきめ細やかな運動を実施するとともに、高齢者、子どもとその親の各世代が共に交通安全教室に参加するなどの交流を通じて、交通安全を考える「世代間交流」に着目した活動を推進するものとする。また、交通安全教育を受ける機会のない高齢者を中心に、世帯訪問による個別指導、高齢者と日常的に接する機会を利用した反射材用品・明るい服装等の着用など、交通安全指導が地域ぐるみで行われるように努めるものとする。〔職域における実施要領〕職場の管理者、安全運転管理者、運行管理者等との連携により、事業所等の業務形態に対応した交通安全教室等を開催するほか、飲酒運転の悪質性・危険性、シートベルトの着用効果と全ての座席における着用の徹底などの安全運転や交通事故情勢に関するきめ細かな情報提供を行い、社内広報誌(紙)を活用した積極的な広報啓発活動を実施する。

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